ベストセラー

ディック・ロウという人。

デッカレコードの
オーディションを受けた
当時新人バンドだった
あの!ザ・ビートルズを

「サウンドが気に入らない」
「4人組バンドなんて終わっている」と
ボロカスに言っちゃって

不採用にしちゃったものだから

彼は死ぬまで汚名を背負ってしまったわけでして

現在でも数々の映画のセリフに
彼の名前は出てきますね。

新人発掘プロデューサーとしての
一度の失敗が
後世まで語られてしまうわけですから

ここまでくると気の毒でもありますね。

彼だけではないと思うんですよ。

「お前のお父ちゃんは
ビートルズを蹴ったんだろ?
ありえねーなー」なんて
言われちゃうお子さん達。

「お前のおじいちゃんは…」なんて
言われちゃうお孫さん達。

この先、100年後、200年後に
ビートルズがどの様に捉えられるのかわかりませんが

もし現在のビートルズであった場合、
ディック・ロウの子々孫々まで
汚点として残ってしまう可能性もある。

このディック・ロウとは
真逆の新人発掘者もいる。

(はい…相変わらず、前置きが長ぅございましたな。)

アメリカが誇る作家
ヘミングウェイ、フィッツジェラルドそしてトマス・ウルフ。

彼らを発掘して世に送り出した
天才編集者のパーキンズ。

このパーキンズが
作家として全く売れなかったトマス・ウルフの発掘し、
世に送り出すまでを描いた映画が「ベストセラー」(2016年)ですね。

これは非常に興味深い類の映画だと思いました。

文学なんか興味がないし…という方にも
十分に楽しめるストーリーでございます。

この辺はチェスが全くわからなくても
その迫力が伝わる映画
「完全なるチェックメイト」(2015年)に、似ていますね。

また「ベストセラー」では
肝になる役者がもう豪華!

コリン・ファース(パーキンズ)
ジュード・ロウ(トマス・ウルフ)
ニコール・キッドマン(トマス・ウルフの18歳年上の彼女)
ローラ・リニー(バーキンズの妻)

もう大ベテランの共演ですから
演技重視で観ても面白い。

例えば
ラストシーンのコリン・ファースの
横顔からのショットで
涙を流すワンシーンは鳥肌モノです。

「このシーンで何テイクしたんだろ…」なんて
想像するだけでワクワクします。

またチョイ役で出てくる
ヘミングウェイとフィッツジェラルド。

このお二方の人生も
それはそれはドラマチックでございますから

パーキンズとヘミングウェイ編
パーキンズとフィッツジェラルド編でも
見応えのある映画が出来てしまいますなぁ。

なので
ちょっとしたシーンで
ヘミングウェイやら
フィッツジェラルドが出てきちゃいますから、
「スゲーッ!!」と、興奮しちゃいます。

そして台詞が素晴らしいですから
台詞重視で観てもいい。

iTunesで購入して
連続で4〜5回は観ました。

編集者パーキンズ…

天才を発掘するわけですから
パーキンズはもちろん天才なんでしょうなぁ。

私はこの方の事は存じ上げませんでしたが、
彼の事を色々と調べたくなりました。