リリース

前回の続き。

友人のミハエラとその彼との
3人のロンドンの珍道中。

流石に疲れますから
1人の時間も頂きまして

街をフラフラと歩きながら
写真を撮っていると

これ、マジなんですけどね、
ウソじゃねぇんですけどね、

殿方に「一杯いかがですか?」と
声をかけられまして

その方が
モデルさんですか?という程、
お洋服のセンスが良かったのと
そこそこハンサムであったのと
ミハエラ達との約束の時間まで
かなりの時間があったので

「いいですよ。」と
目の前のレストランに入って
私は
ワインと軽い前菜だけを注文したわけです。

30代半ばとお見受けしたその殿方、
フランクはビールを注文して

互いの軽い自己紹介をしたわけですね。

その時間10分程度。

するとですねぇ
突然、警察官4人に囲まれまして

「ID(身分証明書)を見せなさい。」と
言われたわけです。

正直なところ
怖いとか
驚いたとか
そういった気持ちは全くございませんでした。

色々な国を旅しておりますが
現地の警察官に囲まれるなんて
初体験でしたから

「ブログネタにオイシイ。」と
思ったのが事実。

すると
そのフランク氏、
とっさに自分のスマホを
私のバックに入れ
椅子を蹴り飛ばし
警察官を押しのけ
凄い勢いで逃走したんです!

3人の警察官が彼の後を追いかけていき
1人の警察官が私の真後ろに待機。

まさに映画のワンシーンの様で
ございました。

うわうわうわ…ブログネタ!

その時に
うろたえた表情のウェイターさんが
私のワインと前菜をテーブルに置いた。

私はワインを飲みながら
勝手にバックに入れられた
フランク氏のスマホを
警察官に渡し
自分のパスポートも渡したんですね。

すると
「え?!日本人なんですか?」と、彼。

日本人は世界でも
お行儀がよろしゅうございますから
信用度が上がりますね。

そこから1人残った警察官の方が
私の話を聞いてくれたんですね。

フランクさん?どういう関係も何も
さっきそこで会ったばかりなんですよぉ…とか

そもそもの女2人旅で楽しみにしていたのに
女友達の彼氏が参加しちゃって
これが案外、面倒でね…とか

私ですか?歯医者をやっているんですよ、
えぇえぇ…開業医なんですよ、
HP見ますぅ?…とか言っちゃって

HPを見せたら
「センスのいいHPですね。」

なんていう雑談(?)というか
取り調べ(?!)を受けておりましたら

額から血を流しながら
手錠をかけられたフランク氏が
戻ってまいりまして
パトカーの方に連行されていきました。

(ブログ用の写真撮りてぇ…。)

チェイスの後ですから
少し息の上がった警察官の方が
私に
「一緒に署までご同行願います。」との事。

もちろんいいですよ。
いいですけれども
お会計も済ませていませんし
まだ食べ終わっていないので
少し待って下さいっ!

ここは譲らなかった。

尚且つ
帰りはホテルまで送って欲しい旨も
お伝えいたしました。

だって私は
何も悪い事はしておりませんからね。

その後
ゆっくりと食事とワインを楽しみ(?)
支払いをして
ご迷惑をおかけした
ウェイターさんにチップを渡したわけですね。

外で待っている警察官の方々ですが
その間、私の処遇を協議した様でした。

入国日
宿泊先への確認
友人ミハエラの証言
全て私の話に辻褄が合うわけで

結果的には警察署への同行は
しなくていいという事になり、

本音を言わせてもらえば
それはそれで
ブログネタになりますんで
むしろ同行したい!とも思いましたがね。

「リリースするから、行っていいよ。」と、言われ

魚釣りの
キャッチ&リリースですな。

そうですか。
お疲れ様でございます。

リリースされた私は
また1人、ロンドンという川を
楽しんで泳いで参りました。

結果的にフランク氏は
最初から警察に
マークされていた様に思われ
何の容疑だったのでしょうか。

帰国してから
夫に武勇伝(?)を伝えると

苦笑しながら
「とにかく犯罪に巻き込まれなくて良かったよ。
今後は気をつけないよ。」と言っておりました。