一口

先に申し上げておきますが
私は食べ物に関して
いじ汚くありません。

例えば
箱に入った沢山のショートケーキを頂戴しても
皆に好きな物を選んでもらって
最後に残りの物を頂戴します。

また例えば
夫と食事に行って
違うメニューを注文いたしますね。

自分の注文した物を一口食べて
「あら、これ美味しいわよ。」と
反対側から少し切り分けて、
彼のお皿にうつしたりいたします。

しかし
日清のカップヌードルだけは
ちょいと譲れないこだわりがある。

「一口ちょうだい。」

これ、信じられませんっ!

よう、言えるなっ?!!!

そもそもあの1個の量というのは
私にとっては
「うわぁ…もうお腹がいっぱい!」という量ではないですね。
腹6分目程度でしょうか。

しかし食べ方に儀式(?)があり楽しい。

だからいい。

私は
まずお湯を入れて5分はおく。

蓋の上にやかんを置いて
上からも加熱して柔らかくするのもいい。

そして蓋を開けると
具材がまず顔を出す。

エビ、玉子、肉の順番で
具材だけを1/3程、食べる…前菜ですな。

そこではじめて
具材と麺を混ぜるわけです。

ここから
相当、汁を吸い込んだ麺を食べるわけですが
麺の中にサプライズ的に
具が混ざっている時がある。

玉子→嬉しい
肉→とても嬉しい
エビ→泣くほど嬉しい

そして麺を食べ終わると
底に2〜3センチ程の汁が残っています。

汁の中に具材が残っていないか
お箸で探すのも好き。

宝探しですな。

玉子→嬉しい
肉→とても嬉しい
エビ→泣くほど嬉しい

汁の中に完全に具材が残っていないのを確認して
汁は捨てます。

そこで終了。

壮大なスケールのドラマがあるわけですな。

それなのに…
それなのに…

「一口ちょうだい」は
首を絞めてやろうかと思う。

だったら全部くれてやる!!!と、言いたい。

30年程前に
上越国際スキー場へ3泊4日で
大勢で行ったんです。

スキー場に着く前に寄ったお店で
食べた何かにあたったんでしょうか。

食中毒ってんですか?

着いた夜から
嘔吐下痢発熱で
丸一日だったか二日だったか
記憶は定かではございませんが
何も食べられずに
寝込んでいたわけです。

やっと体調が回復して
食欲も出てまいりまして
カップヌードルを食べようと思ったら
同行していた新婚夫婦が

「一口ちょうだい」と、言ったんですな。

まず夫が
ズル〜、ズル〜、ズル〜と
3ズル食べた!!!

一口ではないっ!!

そして妻が
2ズル!

返してもらったカップには
殆ど麺が残っていませんでした。

私が何も食べられずに
寝ていたのを知っているのに
どういう神経をしているのだろう…と
呆れましたし

30年経った今でも
忘れない私というのがおりますから
相当悔しかったのだと思います。

ですからカップヌードルに関しては
「一口ちょうだい」は、ダメですっ!