箸はいいんでしょうか?

故18代目中村勘三郎という役者さんは
特にライブで観ると
その存在感に圧倒される役者さんでした。

彼の早すぎる死からもう3年が過ぎるんですね。

iTunesで
ドキュメンタリー映画「中村勘三郎」(2013年)を発見して
早速、レンタルして観た。

彼のドキュメンタリーは多々ありますが
基本的にハズレ無しですから
いい映画でございました。

ただ…ちょっとビックリしたシーンを見つけた。

インタビュアーと世間話をしながら
三段重のお弁当を食べ始めた中村氏。

そこで目が釘付けになったのは

「箸が持ててないっ!!!」という事。

いやぁ…ショックでした。

彼の生前の女性関係は有名でしたけれども

特に歌舞伎役者さん、落語家さんなんかは
飲む、打つ、買うは”芸の肥やし”じゃございませんが

それだけキッチリといい仕事をして下さっておりましたから
いいんですよ…飲んでも、打っても、買っても。

だけど…
箸だけは…箸だけは…ちゃんと持って欲しかった…(涙。

「”型”(基礎)があって
それをしっかりやって型を破るから
”型破り”って言うわけで
型が無ければ”型無し”になっちゃうんだよね。」という台詞も

常に精進して型破りな挑戦をしつつづけた中村氏が仰ると
非常に説得力があったりするわけですが

それでも
箸の持ちかただけは、
型破りじゃない方がいいと思うんですがね。

中村氏が朝、出かける為に玄関に立つと
それを見た次男が慌てて奥から火打ち石を持ってきて
切り火を切る姿がとても自然で

今時、一家の主人が出かける時に
切り火を切るお家はか、な、り!少ないわよぉ…と
とても感心してしまったわけですけれども

箸はいいんでしょうか?(←しつこい?