行事

先日、長さんという友人夫婦の
ご主人の方が診療にいらした時
ハロウィーンの話になり

「子供ができてからは
そういった行事に
関心を持つ様になりましたね。」
と、仰って

なるほどなぁ…と、思った。

うちは子供がいないのと
私が例えば
結婚記念日の様なイベントに
全く関心がないものですから

我が家での年間行事はないですね。

小さい頃は
明治生まれの祖母が
家事を取り仕切っておりましたから

お正月に始まり
七草粥
”どんと焼き”等の行事が1月にあり
それから年間を通して
祭り事の行事が
とにかく多かった記憶があります。

祖母は他界する少し前から
数ヶ月の間、寝たきりの状態になっておりましたが
ある日、ヨロヨロと起きてきて
ゼェゼェ言いながら

「明日はひな祭りだから
お赤飯の準備をしないと…」と、言い

母が慌てて
「おばあちゃん、大丈夫よ。
私がやりますから」と、言って
2階のベッドまで連れて行ったのが
非常に印象的で

あの世代の方にとっては
家やその地方に古くから伝わる行事というのは
絶対必須事項だったのだと思います。

ですから母は
寝たきりになった祖母から
年間行事の事を細かく聞いて
ノートにメモしておりましたね。

現在はそれを母が受け継いで
しっかりとやっているようです。

私はというと
祖母から色々と聞いたのに
ちっとも思い出せない。

”どんと焼き”に行った時に
どんと焼きの火元に
祖母が近づきすぎて
彼女の”かつら”が焦げてしまって
家に戻って大爆笑した事と

屋敷祭りの時に
庭の屋敷神に
ひし形に切ったお豆腐とイワシをお供えして
母屋に戻る時に

祖母に
「絶対に振り返っちゃダメだよ。
お狐さんが食べているのを
見られるのを嫌がるから」と、言われ

見るな!と、言われると
見たくなるものですから
ちらっと振り返って見てみたけれども
「お狐さんなんかいないじゃんか」と、
思った記憶あり。

しかし
翌日に行ってみると
お豆腐とイワシが無くなっているので

「やっぱりいるのかな…」と
子供心にとても不思議でして

それを父に聞いてみたら

「野良猫だろ。」と、言われ

なるほどぉ…と、納得したりして。

そんな現代っ子(?)的な
父娘の会話を聞いた祖母は
とても嫌な顔をしておりましたね。

要するに
私は祭り事行事の
肝心な事はすっかり忘れて

「かつらが焦げちゃった事件」
「お狐さんは実は野良猫だった事件」

この2点しか記憶にないんですねぇ…。

昨夜は父の従姉妹のたかこおばあちゃんが
お赤飯を届けてくれました。

祖母のお赤飯を思い出しました。

お祝い事があると
とにかく祖母のお赤飯が登場致しました。

もちろんクリスマスにも…。

祖母がもし生きていたら
「ハロウィーンだからね。」と、言って
お赤飯を蒸してくれていたでしょうね。